太陽光発電を調べ始めた方のための入口です。読む順番を決めてあります。いくら安くなるか → いくらかかるか → 自分の家に載るか → やめたほうがいい条件、の順で見れば、判断に必要な材料がひととおり揃います。数字はすべて公的資料から取っています。
この5つの数字を覚えれば足りる
| 項目 | 値 | 意味 |
|---|---|---|
| 1kWあたりの年間発電量 | 約1,200kWh | 設備利用率13.7%からの換算。業者の試算を検算できる |
| 買う電気の単価 | 27.31円/kWh | 自家消費1kWhの価値。国の想定値 |
| 売る電気の単価 | 1〜4年目24円/5年目以降8.3円 | 2026年度。5年目から3分の1近くに下がる |
| 設置費用 | 2025年新築の平均28.9万円/kW | 国の想定25.5万円/kWは「安いほうから3割」 |
| 平均的な世帯の電気使用量 | 年3,911kWh | 環境省・令和5年度(戸建だけなら約4,917kWh) |
この5つを掛け合わせると、5kWで年間約11万円・月あたり約9,200円という数字になります(当サイトの計算・10年平均)。
読む順番
- いくら安くなるか。1〜4年目は月約12,500円、5〜10年目は月約7,000円と大きく変わります(電気代はいくら安くなる?)
- いくらかかるか。費用は下がっていません(費用ガイド)
- 何kW載せるか。自家消費率30%で割り戻すのを忘れないでください(何kW載せればいい?)
- 自分の家に載るか。決めるのは面積ではなく構造です(設置条件ガイド)
- やめたほうがいい条件を知る。国が13項目を定義しています(やめたほうがいいケース)
- 補助金を確認する。13県は補助金と売電のどちらかを選ぶことになります(補助金ガイド)
- 見積もりを取る。1社では相場が判断できません(見積もりガイド)
よく誤解されている4つのこと
このページ固有の整理です。調べ始めの段階で刷り込まれやすい思い込みを、公的資料で先に外しておきます。
| よく聞く言い方 | 公的資料で確認すると |
|---|---|
| 「2026年度の売電価格は24円」 | 24円は最初の4年だけ。5年目から8.3円 |
| 「太陽光は年々安くなっている」 | 2022年を底に3年連続で上昇。安くなったのはパネルだけ |
| 「停電しても電気が使える」 | 使えるが上限1,500W。エアコンやオーブンレンジは動かない |
| 「カタログの出力どおり発電する」 | 業界団体が「最大でも70〜80%程度」と書かせている |
停電時の実態は停電したとき太陽光は使えるのか、カタログの読み方は太陽光パネルのカタログはどこを見るかにあります。
調べ始めのチェックリスト
- 直近1年分の電気の使用量(検針票12か月分)を集めたか
- 日中に家に人がいるか。自家消費率が結果を大きく変える
- 屋根の向き・形状・築年数を把握しているか
- 何年住み続ける見込みか。回収より前に引っ越すと計算が変わる
- 売電したいのか、自家消費したいのか(補助金の選択に効く)
- 蓄電池・EVまで含めて考えるのか、太陽光だけか
- お住まいの自治体の補助金の受付状況を見たか
- 訪問販売がきっかけになっていないか(失敗・トラブルガイド)
よくある質問
結局、太陽光は得なのですか?
条件によります。国の想定値で計算すると5kWで年間約11万円ですが、これは自家消費率30%・年間発電量1,200kWh/kWという前提での数字です。日中に家に人がいる家ほど有利で、昼に留守がちな家ほど効果が薄くなります。当サイトは回収年数を一つの数字では答えません。前提が12個あるためです。
パネルは何年もちますか?
パネルとパワーコンディショナで違います。先に寿命が来るのは電子機器であるパワコンのほうです。国が採算計算に使う運転維持費は0.30万円/kW/年(5kWなら年15,000円)、運転年数の想定は20年です(寿命と維持費)。
故障したら気づきますか?
たいてい見た目では分かりません。業界団体の不具合事例集に「クラスタ故障は外観上の変化を示さないため、目視点検での発見できない」と書かれています。事例では4枚の故障で発電電流が23.2%まで低下していました。気づく方法は発電量の記録を見ることだけです(故障は見た目では分からない)。
新しい技術を待ったほうがいいですか?
ペロブスカイト太陽電池は家庭向けの販売や補助がまだ制度に存在しません。国の資料で当面の導入先とされているのは、耐荷重の小さい屋根や建物の壁面、道路・鉄道・空港などです。いまの屋根に現行パネルが問題なく載るなら、待つことを支える公的な根拠は見つかりませんでした(ペロブスカイトはいつ家庭で使える?)。
数字が分かったら、自分の家の条件で見てもらう
ここまでの数字は全国共通の想定値です。実際の発電量と削減額は屋根の条件で変わります。複数社の見積もりで、自宅の条件に置き換えてもらってください。
広告。申し込みは各社の公式サイトで行われます。
基礎知識の記事一覧
- 太陽光発電はこれから増えるのか|国の見通しは2040年度に電源の23〜29%
- ペロブスカイト太陽電池はいつ家庭で使える?いま入っているのは学校の体育館
- 太陽光パネルのカタログはどこを見るか|「最大でも70〜80%」と決められている
- 太陽光が故障してもたいてい見た目では分からない
- 太陽光は何kW載せればいい?|使用量と屋根、2つの逆算
- パワーコンディショナとは|先に寿命が来るのはパネルではない
- 太陽光発電のメリット|すべてに成立条件がある
- 太陽光パネルの寿命と維持費|国は年3,000円/kWを見込んでいる
- 発電量シミュレーションはどこまで信じられるか|元データは推定値である
- 停電したとき太陽光は使えるのか|使えたのは8割、上限は1,500W
- 太陽光で電気代はいくら安くなる?国の想定値で計算すると月9,200円
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