広島県の太陽光・蓄電池補助金【令和8年度】県が出しているのは窓だけ

補助金公開 2026年8月7日
広島県の太陽光・蓄電池補助金【令和8年度】県が出しているのは窓だけ

※本記事にはプロモーションが含まれます

広島県が家庭向けに出している補助金は、いま窓だけです。

県のページの「家庭向け補助制度」の欄に並んでいるのは、断熱窓の改修に上乗せする1本のみ。太陽光も蓄電池も、県の制度としては見当たりませんでした。

探す場所は市町です。そして市町によって、驚くほど中身が違います。

県庁所在地の広島市に、太陽光の補助がない

広島市が用意しているのは、エネファーム・蓄電池・V2H充放電設備の3つで、いずれも3万円/台。断熱窓が3万円/件です。太陽光発電システムは対象に入っていません。

そして募集の締め方が独特です。

項目 広島市
対象 家庭用燃料電池(エネファーム)/家庭用蓄電池/V2H充放電設備
補助金額 3万円/台
募集台数 490台(3種の合計。達した時点で受付終了)
募集期間 令和8年4月15日〜令和9年1月29日
断熱窓 3万円/件(募集60件)

金額ではなく台数で締めています。490台は3種類を合わせた数なので、蓄電池だけで埋まることもあり得ます。市に受付状況を聞いてから動くほうが確実です。

同じ県内で、太陽光の単価が2倍ちがう

県のページに載っている市町から、太陽光の条件を抜き出したものです。

広島県内:太陽光1kWあたりの補助(県のページの記載から) 福山市10.5万円/kW(上限5kW) 呉市7万円+2万円(上限5万円) 廿日市市上限7万円/kW(経費の10/10) 三原市5万円/kW(上限15万円) 広島市太陽光の補助なし 出典: 広島県「令和8年度省エネルギー・再生可能エネルギー等に係る補助制度」(2026年5月11日掲載/2026年8月7日確認) ※上限・条件は市町ごとに異なります。表の額をそのまま受け取れるとは限りません。
市町 太陽光 蓄電池ほか
広島市 — 蓄電池・エネファーム・V2H 3万円/台(合計490台)
呉市 10kW未満。7万円/kWに2万円/kW(上限5万円)を加えた額
※kW表示の小数点以下切り捨て
太陽光と同時なら「価格(工事費込・税抜)の1/3(10kWh相当分が上限)+定額5万円」/既設の太陽光に接続なら定額5万円
エネファーム定額30万円/エコキュート定額3万円 ほか
三原市 10kW未満 5万円/kW(上限15万円)
FIT・FIP制度は対象外
補助対象経費の1/3(上限5万円)
福山市 10.5万円/kW(上限容量5kW) (設備費+工事費)×1/3
東広島市 あり 補助対象経費の1/10(上限10万円)
令和8年4月1日〜令和9年1月29日(予算到達で終了)
廿日市市 屋根等への設置は補助対象経費の10/10、上限70,000円/kW
ソーラーカーポートは経費の1/3
定置用リチウムイオン蓄電池の制度あり
江田島市 あり(家庭用・住宅用) 県のページに蓄電池の記載なし

読み違えやすいところ

呉市の「7万円/kWに2万円/kW(上限5万円)を加えた額」は、加算のほうに別の上限が付いています。5kW載せると加算は2万×5=10万円ではなく、5万円で頭打ちです。

廿日市市の「補助対象経費の10/10」は、1kWあたり7万円までなら実質全額という設計です。そのぶん上限が効きやすくなります。

東広島市の蓄電池は補助対象経費の1/10です。三原市や福山市の1/3と比べると、同じ「率で出る制度」でも重みが違います。

三原市はFIT・FIP制度が対象外です。売電を前提にした計画とは両立しません。売電価格の設計は 太陽光の売電価格2026年度|24円は4年だけ、5年目から8.3円 にまとめています。

補助金を使うには、まず見積もりから

補助金の対象になるかどうかは、設置する設備と工事の内容で決まります。まず見積もりを取らないと、いくら補助が出るかも確定しません。

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県がやっているのは窓への上乗せ

制度名は「家庭におけるエコ窓普及促進補助金」です。国の制度に県が乗せる形になっています。

事業概要:国が実施する「先進的窓リノベ2026事業」を活用して、広島県内の住宅の窓断熱改修を行った場合に費用の一部を広島県が上乗せ補助します。
補助率・補助額:国の先進的窓リノベ2026交付額の1/3または90,000円のいずれか低い額

項目 内容
補助額 国の交付額の1/3 または 90,000円のいずれか低い額(1,000円未満切り捨て)
対象物件 県内の既存住宅(戸建て・集合住宅・持ち家・賃貸を問わない)で、先進的窓リノベ2026事業の交付決定を受けたもの
対象者 住宅の所有者(法人含む)、居住者、管理組合・管理組合法人
工事期間 令和7年11月28日以降着工〜令和8年12月31日まで工事完了
申請期間 令和8年6月ころ〜令和9年1月31日

手続きの主体にも特徴があります。

※補助金の申請は断熱窓工事の請負事業が実施し、住宅の所有者へ補助金を還元

申請するのは工事業者で、そこから所有者へ還元される仕組みです。千葉県のリース補助や石川県のPPA枠と同じ考え方になっています(→ 千葉県の記事)。

この補助を受けるには、まず国の先進的窓リノベ2026事業の交付決定が要ります。国の制度の現状は 太陽光・蓄電池の補助金は今どうなっている?国の制度は終了【2026年8月時点】 にまとめています。

締切は1月末に集まっている

県のエコ窓は令和9年1月31日、広島市と東広島市は令和9年1月29日。どちらも「予算額に達した時点で終了」または「募集台数に達した時点で受付終了」という条件つきです。

期間の終わりまで残っている保証はありません。予算到達で締め切られるとどうなるかは 補助金が予算到達で終了するとはどういうことか に、申請と工事の順番は 補助金の申請はいつ何をするのか|交付決定の前に工事を始めると対象外 にまとめています。

広島県で進めるときの順番

ここから先は当サイトの整理で、公的な基準ではありません。

  1. 自分の市町に太陽光の制度があるか確認する。広島市のように太陽光だけない市もある
  2. 単価だけでなく上限と補助率を見る。同じ「1/3」でも東広島市は1/10で重みが違う
  3. 受付状況を電話で聞く。広島市は台数、他は予算額で締まる
  4. 売電するかを決める。三原市はFIT・FIPが対象外
  5. 窓の改修も考えているなら、国の先進的窓リノベ2026事業とセットで検討する

見積もりを取る前に決めておくことは 太陽光の見積もりを取る前に決めておくこと に、比べられる形で集める手順は 太陽光の見積もりガイド|比べられる見積もりの集め方 にまとめています。蓄電池の容量表記の読み方は 家庭用蓄電池を選ぶ前に にあります。

→ 広島県「令和8年度省エネルギー・再生可能エネルギー等に係る補助制度(家庭向け・事業者向け)」(市町の窓口一覧)

まとめ

  • 広島県が家庭向けに出しているのは窓の上乗せ補助だけ。太陽光・蓄電池は市町の制度
  • 県のエコ窓は国の交付額の1/3または9万円の低い額。申請するのは工事業者
  • 県庁所在地の広島市に太陽光の補助がない。蓄電池・エネファーム・V2Hが3万円/台
  • 広島市は金額ではなく募集台数490台で締める。3種の合計
  • 太陽光の単価は市町で2倍ちがう。福山市10.5万円/kW、三原市5万円/kW
  • 廿日市市は補助対象経費の10/10、上限7万円/kW
  • 東広島市の蓄電池は補助対象経費の1/10。三原市・福山市の1/3と重みが違う
  • 三原市はFIT・FIP制度が対象外
  • 締切は令和9年1月末に集まっている。いずれも予算・台数に達した時点で終了

複数社の見積もりで総額を比べる

補助額は数万円から数十万円ですが、設備の見積もりは会社によって数十万円の差が出ることがあります。補助金を使う前提で、複数社の見積もりを比べてください。

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県が住宅所有者に直接出さない、という形は広島県だけではありません。47都道府県を並べると、窓口の置き方が県ごとにかなり違います(47都道府県の補助金を全部調べた)。

この記事の情報について

以下を2026年8月7日に広島県の公式サイトで直接確認したものです。引用は原文のままです。

確認していない範囲:

  • 各市町の要綱・受付状況は確認していません。記事の表は県のページの記載を抜き出したものです。必ずお住まいの市町に直接確認してください
  • 県のページに掲載されている市町のうち、東広島市・廿日市市・江田島市の詳細と、残りの市町の内容
  • 広島県は23市町です。県のページに載っていない市町について、制度がないことを確認したわけではありません
  • 「先進的窓リノベ2026事業」の内容・交付決定の要件
  • 事業者向けの制度

「進めるときの順番」と、補助率の重みについての比較は当サイトの整理であり、県の見解ではありません。

制度は年度途中でも変わります。申し込む前に必ず最新の公式ページと市町に確認してください。

この記事は公開情報を整理したものです。当サイトが実際に広島県で太陽光発電や蓄電池を設置した立場で書いたものではありません。