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住宅用太陽光の買取電力量は、2019年度の86.6億kWhがピークでした。その後は減り続けています。
買い取られた電気の平均単価は、2013年度の44.2円から2024年度の24.2円へ、45%下がりました。
資源エネルギー庁が公表している買取実績(2012年7月〜2025年12月の月次データ)から、当サイトで年度ごとに集計しました。
買取電力量と平均単価の推移
| 年度 | 買取電力量 | 買取金額 | 平均単価 |
|---|---|---|---|
| 2013年度 | 48.6億kWh | 2,148億円 | 44.2円 |
| 2014年度 | 57.8億kWh | 2,486億円 | 43.0円 |
| 2015年度 | 64.9億kWh | 2,729億円 | 42.1円 |
| 2016年度 | 71.2億kWh | 2,926億円 | 41.1円 |
| 2017年度 | 78.3億kWh | 3,149億円 | 40.2円 |
| 2018年度 | 83.6億kWh | 3,291億円 | 39.3円 |
| 2019年度 | 86.6億kWh | 3,282億円 | 37.9円 |
| 2020年度 | 79.9億kWh | 2,817億円 | 35.2円 |
| 2021年度 | 80.8億kWh | 2,653億円 | 32.8円 |
| 2022年度 | 80.1億kWh | 2,403億円 | 30.0円 |
| 2023年度 | 79.3億kWh | 2,132億円 | 26.9円 |
| 2024年度 | 75.6億kWh | 1,827億円 | 24.2円 |
平均単価は買取金額 ÷ 買取電力量で当サイトが計算したものです。国が公表している数値ではありません。
2019年度がピークだった理由
設置件数は増え続けているのに、買取電力量は2019年度を境に減っています。ここから先は当サイトの整理です。
FITの買取期間は住宅用で10年です。2009年11月に始まった余剰電力買取制度の設備が、2019年11月から順次10年を迎えました。いわゆる卒FITです。
買取期間が終わった設備は、この統計の対象から外れます。新しく設置される分より、卒FITで抜ける分のほうが多くなったのが2019年度以降と考えられます。
卒FIT後の選択肢は卒FIT後はどうするかで扱っています。
平均単価が下がる仕組み
平均単価は2013年度の44.2円から2024年度の24.2円まで下がりました。11年で20円の下落です。
ここから先は当サイトの整理です。この平均単価は、次の2つが同時に起きた結果と考えられます。
- 高い単価の設備が抜ける。2012年度に認定された設備は42円で10年間買い取られ、2022年度に終了した
- 安い単価の設備が入る。新しく認定される設備の価格は下がり続けている
年度ごとの買取価格そのものは売電価格2026年度で扱っています。2026年度に認定される住宅用は、最初の4年が24円、5年目以降は8.3円です。
つまり平均単価は今後も下がり続けます。
買取金額は2018年度がピーク
金額で見ると、ピークは2018年度の3,291億円でした。2024年度は1,827億円で、ピークから45%減っています。
電力量のピーク(2019年度)より金額のピーク(2018年度)が1年早いのは、単価の下落が電力量の増加を上回ったためです。
賦課金との関係
この買取金額は、再エネ賦課金の原資になっています。
2026年度の賦課金の算定に使われた「買取費用等」は4兆8,507億円でした。住宅用太陽光の年間買取金額(1,827億円・2024年度)は、その4%程度にあたります(当サイトの計算)。
賦課金の大半は事業用の買取にかかっています。住宅用の割合は小さいままです。
制度開始からの累計
2012年7月の制度開始から2025年12月までの、住宅用太陽光の累計です。
| 累計 | |
|---|---|
| 買取電力量 | 973億kWh |
| 買取金額 | 3兆4,295億円 |
13年半で3兆4,295億円が住宅用太陽光の買取に支払われた計算になります。
この数字が意味すること
ここから先は当サイトの整理です。
売電で得られる金額は、設備の増加ほどには伸びていません。設置件数は374万件まで増えましたが(普及率のレポート)、買取電力量と金額は減少に転じています。
これから設置する人にとっての意味は明確です。売電価格が下がり続けている以上、売ることを前提にした計算は成り立ちにくくなっています。
自家消費に回した場合の価値は、国の想定で27.31円/kWhです。2026年度の売電価格は5年目以降8.3円。その差は約19円です。この考え方は電気代はいくら安くなるかで扱っています。
まとめ
- 住宅用太陽光の買取電力量は2019年度の86.6億kWhがピーク。以降は減少
- 減少の理由は卒FIT。2019年11月から10年を迎える設備が出始めた
- 平均単価は44.2円(2013年度)→24.2円(2024年度)で45%下落
- 買取金額のピークは2018年度の3,291億円。2024年度は1,827億円
- 制度開始からの累計は973億kWh・3兆4,295億円
- 住宅用の買取額は、賦課金の原資(4兆8,507億円)の4%程度
- 平均単価は今後も下がる。新規認定は5年目以降8.3円
売電より自家消費が有利になっている
買取価格が下がるほど、売るより使うほうが得になります。自分の家でどれだけまかなえるかは、屋根の条件で変わります。
広告。申し込みは各社の公式サイトで行われます。
この記事の情報について
以下を2026年8月13日に確認したものです。
- 資源エネルギー庁「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法 情報公表用ウェブサイト」の「C表 買取電力量及び買取金額の推移(2025年12月末時点)」
年度別の集計と平均単価は、当サイトが月次データから計算したものです。国が年度計や平均単価として公表した数値ではありません。年度は4月〜翌3月で計算しています。
確認していない範囲です。ここが重要です。
- 2012年度と2025年度は通年のデータがありません。グラフと表からは除いています(2012年度は7月から、2025年度は12月まで)
- これはFIT制度で買い取られた分だけの数字です。卒FIT後に相対契約で売っている分、自家消費している分は含まれません
- 2019年度をピークとする理由を「卒FIT」としたのは当サイトの整理です。資料に因果関係の説明はありません
- 平均単価の下落要因(高単価設備の離脱と低単価設備の流入)も当サイトの解釈です
- 買取電力量には出力制御で発電できなかった分は含まれません
- 住宅用(10kW未満)に絞った数字です。事業用は別に集計されています
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