太陽光パネルの出荷量はピークの半分|2025年度は6年ぶりに増加

統計・レポート公開 2026年8月13日
太陽光パネルの出荷量はピークの半分|2025年度は6年ぶりに増加

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日本で出荷された太陽電池モジュールの量は、2015年度の7,805MWをピークに減り続け、2024年度には3,806MWまで落ちました。ピークの半分以下です。

ただし2025年度は4,054MWで、10年ぶりに増加に転じています。

太陽光発電協会(JPEA)が公表している月次の出荷速報から、当サイトで年度ごとに集計しました。

日本における太陽電池モジュールの出荷量(MW・年度=4月〜翌3月) 2,000 4,000 6,000 8,000 7,805 6,420 5,760 5,909 6,389 5,377 5,103 5,071 4,502 3,806 4,054 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 出典: 太陽光発電協会 月次出荷速報より当サイト集計

年度別の出荷量

年度 出荷量 前年度比
2015年度 7,805 MW —
2016年度 6,420 MW −17.7%
2017年度 5,760 MW −10.3%
2018年度 5,909 MW +2.6%
2019年度 6,389 MW +8.1%
2020年度 5,377 MW −15.8%
2021年度 5,103 MW −5.1%
2022年度 5,071 MW −0.6%
2023年度 4,502 MW −11.2%
2024年度 3,806 MW −15.5%
2025年度 4,054 MW +6.5%

2015年度と2025年度を比べると48.1%減、約1.93分の1です。

一本調子で減ってきたわけではない

グラフを見ると分かりますが、途中で増えた年度が3回あります。

  • 2018年度 +2.6%
  • 2019年度 +8.1%
  • 2025年度 +6.5%

特に2019年度は6,389MWまで戻し、2017年度を上回っています。

ここから先は当サイトの整理です。この資料には増減の理由が書かれていません。制度の変更、価格の動き、災害の影響など、複数の要因が考えられますが、この統計だけでは特定できません。

2024年度が底だった

直近10年で最も少なかったのが2024年度の3,806MWです。翌2025年度は4,054MWで、+6.5%の増加となりました。

増加は2019年度以来6年ぶりです。ただし、これが反転の始まりなのか、一時的な戻りなのかはこの統計だけでは判断できません。

出荷は年度末に寄る

月別に見ると、3月の出荷が他の月より多くなります。

年 3月の出荷量 その年の他の月の中央値 倍率
2015年 1,240 MW 606 MW 2.05倍
2020年 684 MW 443 MW 1.55倍
2025年 346 MW 324 MW 1.07倍
2026年 481 MW 279 MW 1.73倍

ただし、四半期でならすと極端な偏りではありません。1〜3月が年度全体に占める比率は次のとおりです。

  • 2016年度 30.3%(最も高い)
  • 2020年度 22.4%(最も低い)
  • 2025年度 25.6%

4つの四半期が均等なら25%です。近年は24〜25%で、ほぼ均等に近づいています。年度末の駆け込みは、以前ほど極端ではなくなっているように見えます。

この月次統計は2026年3月で終了した

JPEAの出荷統計のページには、次のように書かれています。

太陽電池モジュールの月次出荷速報(2014年10月度より実施・2026年3月度で終了)

11年半続いた月次の速報は、2026年3月分をもって終了しました。終了の理由は、この資料には書かれていません。

ただし四半期ごとの出荷統計は継続しています。こちらは2002年度から公表されており、月次より長い期間をたどれます。今後の推移はそちらで確認することになります。

この数字が何を表しているか

ここから先は当サイトの整理です。読むときの注意点を挙げます。

この統計が示すもの 示さないもの
日本国内に出荷されたモジュールの量 実際に設置された量
住宅用・事業用を合計した数字 住宅用だけの動向
出力(MW)で見た規模 設置件数、金額

出荷量と設置量は別です。出荷されても在庫として滞留する分、設置までに時間差が生じる分があります。また、住宅用と事業用が合算されているため、この数字から「住宅への設置が半分になった」とは言えません。

住宅用の費用や売電価格の動きは太陽光発電の費用はいくらか、売電価格2026年度で扱っています。

同じ「出荷」の統計は蓄電池にもあります。こちらは2025年度に初めて台数が前年を下回りました(蓄電池の出荷台数と平均容量)。

まとめ

  • 日本の太陽電池モジュール出荷量は2015年度の7,805MWがピーク
  • 2024年度は3,806MWで直近10年の底。ピーク比48.1%減
  • 2025年度は4,054MW(+6.5%)で、6年ぶりに増加に転じた
  • 一本調子の減少ではなく、2018・2019・2025年度は増えている
  • 3月の出荷は他の月より多いが、四半期でならすと24〜25%でほぼ均等
  • 月次速報は2026年3月度で終了。四半期統計は継続
  • この統計は出荷量であって設置量ではない。住宅用と事業用の合算

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この記事の情報について

以下を2026年8月12日に確認したものです。

年度別の集計とグラフは、当サイトが月次速報の数値を合算したものです。JPEAが年度計として公表した数値ではありません。年度は4月〜翌3月で計算しています。

確認していない範囲です。ここが重要です。

  • 出荷量が増減した理由は、この資料に書かれていません。当サイトでも推測は書いていません
  • 月次速報が終了した理由も書かれていません
  • この統計はJPEAが会員企業から集計したものです。国内に流通するすべてのモジュールを網羅しているかは確認していません
  • 住宅用と事業用の内訳、都道府県別の内訳は、月次速報からは分かりません
  • 設置件数、金額ベースの市場規模は扱っていません
  • 2026年度の数値は、この記事の時点では1〜3月分(2026年1〜3月=2025年度第4四半期)までです