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V2Hは「Vehicle to Home」の略です。電気自動車にためた電気を、家に戻して使う装置です。
家庭用蓄電池と役割が似ていますが、決定的な違いがひとつあります。
車がないと使えない
当たり前のようですが、これが最大の制約です。家庭用蓄電池は家に固定されていますが、V2Hは車が自宅にあるときしか電気を取り出せません。
太陽光との組み合わせで充電が得になる条件は太陽光でEVを充電すると得かにまとめています。
ここから先は当サイトの整理です。
| 家庭用蓄電池 | V2H | |
|---|---|---|
| 電気をためる場所 | 据置きの機器 | 車のバッテリー |
| いつでも使えるか | 使える | 車が自宅にあるときだけ |
| 容量 | 製品による | 車種による。一般に蓄電池より大きい |
| 停電時 | 自動で切り替わる製品が多い | 車が家にあれば使える |
| 車を使う日 | 影響なし | 日中は家の電源として使えない |
通勤で毎日車を使う家庭では、平日の昼間にV2Hは機能しません。逆に在宅勤務が多い、車を使う日が限られているなら、大きな容量を活かせます。
補助金は「災害への協力」が条件になっている
V2Hには国の補助金があります。ただし補助の目的が電気代の節約ではありません。
次世代自動車振興センターの資料に、目的が明記されています。
『災害時に、電気自動車等の外部給電機能の活用を促進することによるレジリエンス(回復力、復元力)の向上を図ること』を目的として、「V2H充放電設備」の購入者に補助金が交付されます。
そして交付の条件として、次が挙げられています。
V2H充放電設備設置情報の国・地方公共団体への提供に了承することや、災害時等にV2H充放電設備について、国・地方公共団体からの要請があれば可能な限り協力頂くことが、補助金交付の条件となります。
設置場所の情報が行政に共有され、災害時には協力を求められる可能性がある。これは家庭用蓄電池の補助金にはあまり見られない条件です。抵抗がある場合は、補助金を使わない選択もあります。
もうひとつ、5年間の保有義務があります。資料には「V2H充放電設備(財産)の5年間の保有・運用」と記載されています。
国の補助金は受付が終了している(2026年8月時点)
センターのページには、はっきりと書かれています。
令和6年度補正・令和7年度当初予算 V2H充放電設備の申請受付期間は終了しました
次年度の事業が始まるかどうかは、確認時点では公表されていません。自治体独自のV2H補助金がある場合もあるので、そちらはお住まいの自治体の制度で確認してください。
蓄電池と比べて検討する場合
V2Hと家庭用蓄電池は「電気をためて使う」点は同じですが、車がないと使えないという決定的な違いがあります。蓄電池の価格帯を知っておくと比較できます。
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申請の順番に注意
補助金を使う場合、手順が決まっています。太陽光の補助金と同じ構造です。
V2H充放電設備の発注および設備工事の開始は、補助金交付決定日以降であることが必要です。
交付決定までの期間も示されています。
交付決定は、不備がない申請を受付してからおおむね1〜2か月程度で行います。但し、申請が集中した場合はさらにかかることもあります。
先に契約・工事をすると対象外になります。この点は補助金の申請の流れと同じです。
太陽光と組み合わせる場合
太陽光で発電した電気を車にためて、夜に家で使う。理屈のうえでは、売電単価が下がった後ほど価値が上がります。
卒FIT後の売電価格は国の想定で10.0円/kWh、買う電気は27.31円です。この差の使い道として、蓄電池・EV充電・そのまま売電の3択があります。詳しくは卒FIT後はどうするかで整理しています。
まとめ
- V2Hは車の電気を家に戻す装置。蓄電池と役割が似ている
- 最大の違いは「車が自宅にないと使えない」こと
- 国の補助金の目的は災害時のレジリエンス向上。電気代の節約ではない
- 交付条件に設置情報の行政への提供と、災害時の協力が含まれる
- 5年間の保有義務がある
- 2026年8月時点で国の受付は終了している
- 発注・工事は交付決定日以降。先に契約すると対象外
蓄電池の見積もりも取って比べる
V2Hか蓄電池かは、車の使い方で決まります。両方の見積もりを取って、同じ条件で比べてから判断してください。
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この記事の情報について
以下を2026年8月12日に確認したものです。引用は原文のままです。
- 次世代自動車振興センター「令和6年度補正・令和7年度当初予算 V2H充放電設備の導入補助金」
- 同「補助対象V2H充放電設備一覧(銘柄ごとの上限額)」
- 経済産業省 調達価格等算定委員会(自家消費27.31円/kWh、卒FIT後10.0円/kWh)
確認していない範囲です。
- 個別機種の補助金額・本体価格・工事費は確認していません。補助対象一覧のPDFに機種ごとの上限額が掲載されています
- 次年度のV2H補助事業が実施されるかどうかは、確認時点で公表されていません
- 蓄電池とV2Hの比較表は当サイトの整理です。公的機関が示した比較ではありません
- V2H対応の車種・条件は各メーカーの公表情報をご確認ください。当サイトでは調査していません
ソーラー資料室

