V2Hの国の補助金は2026年8月27日に受付終了|終了の経緯と今できること

EV・V2H

V2H(車から家へ電気を戻す設備)の国の補助金が、2026年8月27日で受付を終了しました。理由は予算の上限に達したことです。終了の告知には、いつどう締め切られたかが日付単位で書かれています。同じ枠組みの他の補助がどうなっているかも含めて、公表資料で確認します。

2026年8月27日で締め切られた

一般社団法人次世代自動車振興センター(NeV)が、2026年8月28日付でお知らせを出しています。

〈重要〉令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」V2H充放電設備・外部給電器における交付申請受付終了のお知らせ

本文はこうです。

令和7年度補正予算で実施している「V2H充放電設備・外部給電器の導入促進補助事業」については、令和8年8月28日にセンターに到着した交付申請をもって予算額を超えました。つきましては、交付規程(V2H充放電設備・外部給電器)第21条および業務実施細則(V2H充放電設備・外部給電器)第12条に基づき交付申請の期間を短縮し、令和8年8月27日(木)中にセンターに到着した申請をもって交付申請の受付を終了いたします。よって、令和8年8月28日(金)以降にセンターへ到着した申請は無効となりますのでご了承ください。

読み取れることが2つあります。締め切りの基準がセンターに到着した日であること。そして、予算を超えた日(8月28日)ではなく、その前日までに到着した申請が有効になったことです。

すでに出してしまった申請の扱いも書かれています。

なお、受付不可となった交付申請は、V2H充放電設備についてはオンライン申請システムにて順時通知をいたします。外部給電器については概ね1週間以内に到着したものを対象に、申請者に書面でお知らせいたします。しばらくお待ちください。

「先着順で、超えた日から無効」と規程に書いてある

この打ち切り方は、あらかじめ規程で決まっていました。お知らせに参考として引用されています。

交付の申請期間内に交付申請の額の累計がセンターが別に定める予算額を超えた場合は、到着日により先着順位を設定し、予算額を越えた時点で交付申請の受付を終了する。なお、交付申請の到着日の日付が予算額を超えた当日及びそれ以降の申請については、これを無効とする。

予算を超えた当日の申請も無効になります。1日違いで結果が変わる設計だ、ということです。期間の見直しについても定めがあります。

センターは、第6条第1項の規定に基づく交付申請の額の累計が、センターが別に定める予算額を超える又は満たないおそれがあると認めるときは、予算の消化状況を経済産業省へ報告し、政策的観点を考慮した指導のもと、交付の申請期間を見直すことができるものとする。なお、この場合には、あらかじめセンターのホームページ等で周知するものとする。

予告はあった

センターのサイトには、終了までの経過が残っています(2026年9月6日確認)。

V2H補助金に関するNeVの掲載(新着情報より。2026年9月6日確認)
日付 掲載
2026/08/04 予算残高について(8月4日公表)
2026/08/10 予算残高について(8月10日公表)
2026/08/21 予算残高について(8月21日公表)
2026/08/28 交付申請受付終了のお知らせ

8月に入ってから、予算残高が3回公表されています。残りが見える形で告知されていたということです(このサイトの整理です)。給湯省エネ2026事業が消化率を毎日公表しているのと似た仕組みで、読み方は予算消化率の記事にまとめました。

同じ枠組みで、まだ受付中のものがある

この補助金は「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」という枠組みの一部です。区分ごとに状況が違います。

令和7年度補正予算の区分ごとの状況(NeVのサイトより。2026年9月6日確認)
区分 状況
V2H充放電設備 2026年8月27日に受付終了
外部給電器 同じく2026年8月27日に受付終了
充電設備 第1期・第2期 申請提出期間は終了
戸建て住宅充電用コンセント 受付中
CEV補助金(車両) 受付中。ただし2026年9月4日に「申請受付終了見込み時期について」が告知されている

住宅向けで残っているのは、戸建て住宅充電用コンセントの枠です。条件は戸建て住宅充電用コンセント補助金の記事にまとめました。

これから検討する人はどうなるか

ここから先はこのサイトの整理で、公的な見通しではありません。

令和8年度当初予算でV2Hの補助が復活するかどうかは、現時点では確認できません。センターのサイトに次年度の告知はありませんでした。「次があるはず」を前提にしないほうが確実です。

いま取れる選択肢を並べます。

  1. 自治体の補助制度を調べる。国とは別に、EV充電設備を対象にした制度を持つ自治体があります(補助金のまとめ)
  2. V2Hではなく充電用コンセントで足りるかを考える。充電だけなら、こちらの枠が受付中です
  3. 停電時に家で電気を使うのが目的なら、家庭用蓄電池と比べる(V2Hとはの記事)
  4. 次の公募を待つ場合、告知はセンターのサイトに出ます。予算残高も公表されます

V2Hと蓄電池の違いは「車がないと使えない」点です。毎日通勤で車を使う家では、平日の昼間に家の電源になりません。判断の軸はV2Hの記事と蓄電池は必要かの記事にあります。

補助金の締切は「日付」より「予算」で決まる

今回の件で分かるのは、公表されている締切日まで受け付けられるとは限らない、ということです。給湯省エネ2026事業も同じ構造で、公式サイトはこう書いています。

各事業の予算ごとに、それぞれ補助金申請額※1が予算上限(100%)に達し次第、交付申請(予約含む)の受付を終了します。

制度を使う前提で計画を組むなら、残高の公表を自分で確認するのが確実です。工事の順番と手続きの関係は導入までの流れの記事にまとめました。

まとめ

  • 令和7年度補正予算のV2H充放電設備・外部給電器の補助金は、2026年8月27日に受付終了
  • 理由は予算額を超えたこと。8月28日以降にセンターへ到着した申請は無効
  • 締切の基準はセンターへの到着日。予算を超えた当日の申請も無効になる規程
  • 8月に入ってから、予算残高が3回公表されていた
  • 同じ枠組みでも、戸建て住宅充電用コンセントは2026年9月6日時点で受付中
  • CEV補助金(車両)は受付中だが、2026年9月4日に終了見込み時期が告知されている
  • 令和8年度当初予算での扱いは、現時点で確認できていない

補助金は日付より先に予算で終わります。使う前提なら、残高の公表を自分で見てください。

この記事の情報について

出典は、一般社団法人次世代自動車振興センター(NeV)「〈重要〉令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」V2H充放電設備・外部給電器における交付申請受付終了のお知らせ」(令和8年8月28日。PDF本文を直接取得)、同センターのウェブサイト(各区分の受付状況、新着情報の掲載日)、給湯省エネ2026事業 公式サイト(予算上限による受付終了の記述)です。確認日はいずれも2026年9月6日です。当サイトは施工・販売を行っておらず、記載は公表資料の読み取りです。補助金の受付状況は変わります。申請にあたっては必ず同センターの補助金情報ページで当日の状況を確認してください。

確認していない範囲: 令和8年度当初予算でV2H補助が実施されるかどうかは確認できていません。予算残高の具体的な金額と推移、申請件数、受付不可となった申請の件数も確認していません。戸建て住宅充電用コンセント補助金が申請期間の終了日より前に締め切られる可能性についても、残高が公表されていないため確認していません。自治体ごとのV2H補助制度の有無と条件は、個別には確認していません。